2011年8月号記事
リバティweb シネマレビュー
「いのちの子ども」
ガザ地区の赤ん坊をめぐる人間愛のドキュメンタリー
【公開日】 | 7月16日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー |
【配給等】 | 2010年アメリカ・イスラエル 配給/スターサンズ |
【スタッフ】 | 監督/シュロミー・エルダール |
【キャスト】 | 出演/ラーイダ&ファウジー・アブー=ムスタファー ラズ・ソメフ医師ほか |
シュロミー・エルダール
イスラエルのテレビ・ジャーナリストとしてアラブ情勢を中心に取材。20年以上にわたりガザ地区のパレスチナ人たちの実情をレポートし続けるという、イスラエル国内にあって容易ならざる活動を続けている。2007年、イスラエルのピューリッツァー賞ともいわれるソクーロフ賞を受賞。
シュロミー・エルダール監督インタビュー
「メディアの仕事は、非人間的な統計数字によってではなく、そこに生きる人間たちの素顔を通して、紛争の真実を見せることだと思います」
シュロミー・エルダール監督(写真)は、過酷な戦場を数多く目にしてきた人に特有の物静かな声でそう話す。
「いのちの子ども」はその言葉に違わず、ガザ地区のパレスチナ人赤ん坊の命を救うイスラエル人医師や、赤ん坊の両親の人間的真実を、見る人の心に焼きつけるドキュメンタリーだ。しかも、その真実が生まれる過程にエルダール監督自身が深く関わっている。