《ニュース》
常軌を逸する中国の検閲規模が、さらに拡大しています。中国の検閲当局は、「結婚しても子供を持たない方がよい」「努力は無駄」などと発信したブロガーやインフルエンサーをターゲットしていると、米紙ニューヨーク・タイムズがこのほど報じました。
《詳細》
中国の検閲機関であるサイバースペース管理局はこれまで、ネット上での「政治的な批判」を取り締まり、中国共産党体制を持続させる役割を担ってきました。しかし9月下旬からは、「過度に悲観的な感情」や「敗北主義」を助長する考えを広げるコンテンツも対象に入れると通知しました。
例えば、仕事を減らしてストレスの少ない生活スタイルを提唱するブロガーや、結婚して子供を持たない方が経済的には賢明であると発信したインフルエンサー、生活の質では西側諸国に劣っていると指摘したコメンテーターが、アカウント停止などの処罰を受けたと、ニューヨーク・タイムズが伝えています。
こうした「ネガティブな国民感情」をもターゲットにした背景には、生活の中で感じる個人的な不満や不安、疑問が社会に共有されると、「反政府運動に転嫁するのではないか」と当局が懸念し、検閲対象の拡大に踏み切ったとみられます。中国のネットでは、ストレスフルな社会で、つぶやく自由がさらに狭まり、その検閲を批判することもできない模様です。
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