
アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師
澁谷 司
(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。
8月18日、ネット上で張又侠(ちょう・ゆうきょう)(中央軍事委員会副主席)が軍内部で行った講演の原稿が流出したという噂が流れた。それによると、張又侠は、習近平主席が巨額な軍事費を横領してオーストラリアやタイの個人口座へ流したと指摘したという(*1)。
張又侠は「習主席一族の財産の出所は不明で、銀行口座や不動産、株式、信託基金などが含まれる。このような莫大な規模の財産を総書記が公的な収入と手当だけで蓄積することは絶対に不可能だ」「これらの巨額資金は軍事費の不正流用に他ならず、約2兆元(約40兆円)が海外に流出した」などと述べたという。
ただこの疑惑に対し、評論家の李大宇(り・だいう)は3つの疑問点を投げかけている。






















