澁谷 司

アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師

澁谷 司

(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。

党メディアは6月18日、上海で陸家嘴(りっかし)フォーラムが開幕したと報道したが、そこに胡錦濤前主席の息子である胡海峰(こ・かいほう)が開幕式に出席し、中国資本市場研究会で除幕したという(*1)。

「同フォーラムの開幕式で、上海市党委委員会書記の陳吉寧(ちん・きつねい)、上海市市長の龔正(きょう・せい)、民政部副部長の胡海峰らが中国資本市場学会の設立を発表した」という。

(*1)2025年6月21日付『万維読者網』

胡海峰の登場は、胡錦濤が権力掌握しつつある証拠なのか

時事評論家の呉建民(ご・けんみん)は「中国資本市場学会はそもそも中国の金融界や投資界、銀行証券界の大物たちが出席する専門会議である」と指摘し、「民政部副部長の胡海峰が出席したが、一体、この会議は民生部とどのような関係があるのか?」と語った。

香港の「文匯報(ぶんわいほう)」紙の元東北弁公室主任・姜維平(きょう・いへい)は、この報道を「驚天動地」と表現しつつ、これが、胡錦濤らが権力を掌握していることを裏付けるものであるとの見方を示した。