《ニュース》
秋田県秋田市で2日、風力発電のプロペラが落下しているのが見つかりました。近くには男性が倒れており、死亡が確認されました。
《詳細》
秋田市消防本部によると、2日午前10時過ぎに秋田市新屋町で「風力発電のプロペラが落下している」との通報があり、消防が到着したところ、高齢男性が倒れているのが見つかったといいます。男性は頭にけがをしており、意識不明の状態で病院に運ばれましたが、約1時間後に死亡が確認されたとのことです。
気象庁によると、市では同日朝から強風注意報が発表されており、午前7時50分頃に最大瞬間風速23メートル(風に向かって歩きにくい程度の強さ)を観測していたといいます。秋田県警は、落下したプロペラと男性の死亡との関連を調べているとのことです(2日17時時点)。
事故の原因はまだ明らかではありませんが、県内の風力発電関係者は、「羽根の一部が金属疲労のように経年劣化していた可能性がある」「点検などのメンテナンスをしていれば防げたのではないか」と指摘しています(2日付朝日新聞デジタル)。
安全対策が徹底されている火力や原子力発電所に比べ、風力や太陽光発電所は災害や強風などに脆弱で、かつ人が住む場所に遍在しているため、考えられている以上の事故リスクがあります。
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