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アメリカのホワイトハウスは18日(現地時間)、「研究所からの流出~新型コロナウイルスの真の起源~」と名付けたウェブサイトを公開し、「コロナの起源は中国・武漢のウィルス研究所である」と発信しました。

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ウェブサイトではその根拠について、「コロナは自然界にはない生物学的特徴を持っている」「最初に感染が確認される前の2019年の秋に、中国・武漢のウィルス研究所の職員たちに似たような症状が出ていた」「科学のほぼすべての尺度から見て、もし自然発生の証拠があれば、すでに明るみに出ているはずだが、そうなっていない」など、自然発生説であれば合理的に説明できない不可解な点を挙げました。そして、自然発生説を推進した、バイデン前政権で首席医療顧問を務めたアンソニー・ファウチ氏を非難しています。

コロナの起源をめぐっては、すでに、米下院特別小委員会が「中国の研究所からの流出説」を支持し、中央情報局(CIA)も、コロナ・パンデミック(世界的大流行)は研究所からの流出によって引き起こされた「可能性が高い」と報告。連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ前長官も23年当時に、「FBIはかなり前から、パンデミックの起源は武漢の実験室での事故の可能性が最も高いと判断している」と見解を述べていました。

トランプ政権に批判的なAFP通信は、「研究所流出説はかつて陰謀論として退けられていたが、最近では米国で主流となっている」と報道しています(19日付)。

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