日本に留学する中国人が増え続けている。1998年は約2万3000人だったのが、2008年に約7万3000人、18年に約11万5000人に増え、その後も10万人の大台で推移している。22年時点では、全体の留学生割合の44.9%を占めるほどである。

中国経済の不振で、国外に飛び出す中国人

日本への留学は一貫して増え続けているが、近年の要因だけを見ても、さまざまなものが挙げられる。まず何といっても大きいのが、「中国経済の極度の不振」である。中国国家統計局の発表によると、不動産バブルが崩壊に向かっていることなどにより、若者の失業率(学生を除いた16~24歳)は9月時点で17.6%を記録し、失業率が高止まりしている。6月から7月にかけて卒業した若者が数カ月間就職できず、失業状態であることが伺える。