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米大統領選挙と同時に行われる連邦議会選挙において、上院では共和党が優勢で、下院は接戦になると見られています。
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米議会は上院(定数100)と下院(定数435)の二院制で成り立っています。上院は主に、大統領が指名した最高裁判所判事などの人事や条約批准といった役割を担い、下院は政府職員の弾劾訴追を行うほか、予算に関連する法案を先に審議できます。
今回の選挙では、上院の34議席と下院の全議席が争われます。上院は現在、51対49で民主党が多数派を占めていますが、改選される34議席のうち23議席を維持しなければならず、「共和党の多数派奪還が優勢」と見られています。共和党が220議席と、民主党の212議席をわずかにリードしている下院の選挙では、「接戦」となる見込みです。
予算や法案の成立には上下両院の承認が必要になるため、大統領が公約を実行できるかは議会選の結果によって大きく左右されます。トランプ前政権が減税・雇用法(TCJA)を成立させたり、バイデン政権が巨額のインフレ抑制法を成立させたりしたのも、政権与党が上下両院で多数派を占めていました。
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