《ニュース》

ロシアのプーチン大統領が9月3日にモンゴルを訪問します。モンゴルは、プーチン氏に逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC)の加盟国ですが、「逮捕・身柄の引き渡し請求に応じる義務を果たさないのではないか」という批判や懸念の声が高まっています。

《詳細》

プーチン氏は、1939年に起きた旧日本軍とソ連軍が戦った「ノモンハン事件」から85年を迎えたのに合わせて、モンゴルを公式訪問します。

この訪問をめぐり、ICCの加盟国であるモンゴルが、加盟国が負う逮捕の義務を果たすかが焦点となっています。ICCは2023年3月にプーチン氏に対し、ロシア―ウクライナ戦争をめぐり、一方的な調査に基づき逮捕状を発行しました。プーチン氏がモンゴルを訪問すれば、ICCの加盟国としては初めてとなります。

そうした中、ロシアとの関係が深いモンゴルは、プーチン氏の身の安全を保証する約束をしたと見られており、「入国しても拘束する気はない」と伝えられています。そうなれば、ICCの面目が丸つぶれになりかねず、義務を果たさないと見られるモンゴルに対して批判的な声が起きています。

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