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武見敬三厚生労働相はこのほど、新型コロナウィルス感染拡大の経緯を踏まえ、中国とワクチンや薬の開発に関する協力を進めていく考えを示しました。

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武見厚労相は19日、訪中先の北京で中国の保健衛生当局トップの雷海潮(らい・かいちょう)・国家衛生健康委員会主任と会談した後、記者団に対し、「1つの国だけでワクチンや薬を緊急時に短期的に開発することは難しい時代になってきた」と述べ、中国と開発協力を進める方針について語りました。

中国は新型コロナウィルスが感染拡大して以降、ワクチンを独自に開発し、巨大経済圏構想「一帯一路」への参加国などの途上国を中心に提供してきました。しかしその有効性には疑問が持たれてきました。

例えば2020年には、中国政府と関係するハッカーが米製薬大手などにサイバー攻撃を仕掛け、ワクチンに関する研究データを盗もうとしていたことが発覚。21年4月には、北京にある中国疫病予防管理センターの高福所長が中国製ワクチンの有効性の低さを公然と認めています。

こうしたことから、今回発表された日中のワクチン開発協力によって、中国に日本の技術が盗まれるのではないかと批判の声が上がっています。

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