《ニュース》

バイデン米政権は、内務省広報部長だったタイラー・チェリー氏をホワイトハウスの広報副部長に昇進させました。しかし、過去のソーシャルメディアでの極左的な発言をめぐり、同氏は保守系メディアなどから非難を浴びています。

《詳細》

米フォックス・ニュースは「(チェリー氏は)警察を攻撃し、共和党を批判し、反イスラエル運動を支持するソーシャルメディアの投稿で昨年物議を醸したにもかかわらず、バイデンホワイトハウス内の広報に取り組むことになる」などと批判的に取り上げています(21日付)。

報道によると、2015年、米メリーランド州ボルティモアで黒人青年フレディ・グレイさんが警察に取り押さえられた際に死亡した後に暴動が起きる中、チェリー氏はSNSのX(当時はツイッター)で、「ボルティモアのために祈っているが、明示的、暗黙的な人種的偏見に動機付けられた資本主義的な警察国家の終焉をもっと強く祈っている」と述べました。数カ月後には「現代の警察制度は奴隷パトロールとリンチ集団の直接的な進化形であることを思い出すのにちょうどよい時期だ」とも投稿しています。

チェリー氏は同性愛者でノンバイナリー(自認する性が男性と女性の枠にとらわれない)であることを公言しており、LGBTQ活動家でもあります。ワシントン・ポストの報道によると、「ワシントンのLGBTQの夜遊びの場をもっと開かれたものにするクィアDJ集団の一員」だといいます(2023年10月8日付)。

また2014年のガザ戦争の際には、「パレスチナの占領を終わらせるためにバーで乾杯。恥も外聞もない。#ISupportGaza #FreePalestine」などと、パレスチナを支持する投稿をしていました。国境を守り、不法移民の入国を防止する米移民・関税執行局(ICE)の廃止を求めたり、トランプ元大統領に対するいわゆる「ロシア疑惑」を煽ったりするような投稿も行っています。

チェリー氏はこれまでのXへの投稿約2500件を全て削除。現在の投稿は、「私が若い頃にソーシャルメディアに投稿した内容は、現在の私の考えを反映したものではありません。以上です。私は現政権の政策を支持しており、気候と環境政策に重点を置いた広報活動を今後も続けていきます」というものだけになっています。

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