2024年8月号記事

正体を見せずに翻弄する人たち

LGBTQと妖怪

反対しにくい空気がつくられ、いつの間にか事態が進む──。
LGBTQを取り巻く推進者たちの「妖怪的」な手法や思想に迫る。


contents

LGBTQと妖怪 正体を見せずに翻弄する人たち - Part 2 見えないところで洗脳される子供たち これが明日の日本の姿か……


これが明日の日本の姿か……

見えないところで洗脳される子供たち

アメリカでは、トランスジェンダー(生物学的な性と性自認が一致しない人)を自認する13~17歳の若者の数が、2017~2020年の3年間で倍増したという調査がある(*1)。

12~18歳の若者に対して行われた乳房切除などの性別適合手術の件数も、2016~2020年の4年間で約3倍に増加している(*2)。

(*1)2022年6月「How Many Adults and Youth Identify as Transgender in the United States?」
(*2)2023年8月「National Estimates of Gender-Affirming Surgery in the US」



SNS

思春期の悩みにつけこんで洗脳

この流れに大きな影響を与えているのが、"中毒性"のあるソーシャルメディア(SNS)だ。

トランスジェンダーはSNSによって「社会的伝染」を起こしている面がある、と訴える研究者もいる。

例えば、トランスジェンダーをカミングアウトした若者の63.5%が、カミングアウトする前にインターネットやSNSの利用が増えていたと答えている(*3)。

TikTokには、手術の傷痕を見せつける若い女性の動画が無数に流れている。YouTubeには、自身が体験した性別移行の治療を振り返る動画が溢れている。こうした動画は再生回数が数百万回を誇る。一度興味を持てば、キーワードをハッシュタグ検索(ピンポイントで手軽に関連動画を検索できる)するだけで、何千ものLGBTQに関する投稿が瞬時に表示される。

人気の配信者(インフルエンサー)たちは皆、「周りと違うと感じることはないか。女性らしさ、男性らしさが足りないと思わないか。自分の身体を居心地が悪いと感じたことはないか」と問いかける。そして「こうした悩みや不安を抱える人はトランスジェンダーだ」と視聴者をそそのかすのだ。

思春期には、こうした劣等感やアイデンティティの揺らぎに悩む人もいるだろう。それを性的違和感にすりかえられることで、それまで「自分の性別は間違っている」と考えたこともなかった子供たちも、自己認識が揺らいでいく。

(*3)2018年8月「Rapid-onset gender dysphoria in adolescents and young adults: A study of parental reports」

 

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