《ニュース》

香港警察はこのほど、SNSに扇動的な書き込みを行ったとして、国家安全維持条例違反の容疑で、元民主派団体幹部ら6人を逮捕したと発表しました。

香港メディアによると、同条例違反での逮捕は初めてです。

《詳細》

国家安全維持条例は、2020年6月に中国主導で施行された「香港国家安全維持法」を補完する位置づけで制定され、今年3月に施行されました。国家への反乱と位置付けられる行為やスパイ行為、外国勢力による干渉など、国家の安全を脅かす行為を取り締まる規定が盛り込まれています。

今回逮捕されたのは、民主派団体「香港市民支援愛国民主運動連合会」の副主席だった鄒幸トウ(ちょう・はんたん)氏ら。同団体は、中国で民主化を求める学生らが武力弾圧された1989年6月4日の天安門事件の追悼集会を、香港中心部のビクトリア公園で2020年まで開いてきました。同団体は21年に解散しています。

4月末ごろから鄒氏らは、SNSに天安門事件の追悼活動などに関する投稿を始めたといい、天安門事件が起きた6月4日まで毎日投稿するとしていました。

香港警察は「間もなく来る敏感な日を利用して、中国政府や香港政府、司法に対する香港市民の憎悪をかき立てる意図がある」と指摘。有罪となった場合、最長で禁錮7年が科される可能性があります。

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