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米情報機関が、ウクライナの反攻作戦は、戦略目標にしていた南部の重要都市メリトポリを制圧できず、ロシア軍の分断に失敗すると評価し、ウクライナの追加支援が議論されている米議会が揺れています。米紙ワシントン・ポストが17日に報じました。
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ウクライナは現在、南部の小さな集落ロボチネを攻撃し、ロシアの重要拠点であるメリトポリ方面に向かっていますが、想定以上のロシアの強力な防御戦に阻まれ、メリトポリの外側にとどまると、米政府高官はワシントン・ポストに匿名で答えています。
メリトポリは、クリミア半島への玄関口であり、ロシア軍の重要な補給路にもなっています。ウクライナは反攻作戦の緒戦で大敗し、現在は戦術を変えて、おびただしい地雷などで多数の損害を出しながら、1日1キロメートルにも満たないスピードで前進しています。「血塗られた陣地戦」に多くの予備戦力を投入しており、メリトポリに到達することが絶望視されているようです。
この暗い見通しは、ウクライナ支援を議論する米議会の一部の議員に共有され、非公開の場で激しい非難合戦が繰り広げられていると、ワシントン・ポストは伝えます。米戦闘機F-16やATCMSのような長距離ミサイルが供与されていれば、違った結果になっただろうという、支援の不十分さを責める声も上がっています。しかし米政府高官は、それらが供与されても、ロシアの防衛線を突破しなければならない現状に変わりはないと否定的です。
さらに米紙の取材に応じた米政府高官によると、米国防総省は何度もウクライナに対して、大規模な戦力を一つの突破口に集中するよう伝えたものの、ウクライナは別の戦略を選択。戦略の中身は不明であるものの、ウクライナが東部バフムートに膨大な資源を投入し、それが南部の作戦に悪影響した可能性が懸念されています。以前よりバフムートへの攻勢は、その効果を疑問視する見方が浮上しており、ウクライナのシルスキー陸軍司令官が、英BBCの取材に対して「バフムート奪還は名誉の問題だ」と述べて波紋を呼んでいました。
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