《ニュース》
ジョー・バイデン米大統領を擁護する報道傾向が強かったCNNが、息子・ハンター氏を含むバイデン一家の汚職に切り込む内容の番組を放送し、話題を呼んでいます。
《詳細》
CNNは1月18日に放送したニュース番組で、「下院共和党の監視・政府改革委員会がバイデン一家への調査を立ち上げる」件に言及しました。
その中で、「(ハンター氏の)ノートパソコンやその他の公開情報をCNNが調査したところ、ジョー・バイデン氏は副大統領として職務にあたっている最中に、息子の仕事関係者と交流していたことが明らかになった」と報道。ハンター氏が役員を務め多額の報酬を受け取っていたウクライナのエネルギー会社・ブリズマが、バイデンという苗字を「ゴールド(金)」とみなしていたとするハンター氏の言葉などを引用しました(昨年発刊されたハンター氏の回顧録から)。
また、バイデン氏の弟・フランク氏が自身のビジネスにかかわる私的会合の中で、兄の地位を強調し、2021年には医療関係者との会合で、参加者が「研究のための連邦ドルを得る」ことを手助けするために、自身の力を使ってできる限りのことをすると約束した様子も報道しました。
17日にも、CNNは独自に調査記事を公表。「有名な苗字、ビジネスの取引と迫りくる調査─共和党はバイデン一家の捜査に盛り上がっている」と題し、同様の内容を詳細に指摘しています。
その中で、前述のフランク氏が医療関係者との会合を行う3か月前、イタリア・ベニスで開催された医学会議の基調講演に招待され、米連邦政府にロビー活動を行うグループに助言を与えたことも報じています。
ハンター氏の汚職疑惑がスクープとして報じられたのが、2020年の大統領選前です。CNNの民主党支持の報道方針自体に変化はないものの、ここにきてバイデン批判の色を強めたことに、注目が集まっています。
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