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中国で感染症対策を担う中国疾病予防センターはこのほど、新型コロナウィルスの感染ピークが過ぎたとするデータを発表しました。しかし、専門家からデータの信頼性が欠けているとの指摘が相次いでいます。

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中国疾病予防センターの発表によると、1日あたりの感染者数は先月22日の694万人をピークに、今月23日には1万5000人まで急激に減少しました。

また、コロナによる病院での死者数は、1月上旬には1日約4300人でしたが、現在では、その2割近い水準にまで落ち着いているとしています。

一方で、これまでの感染者の累計や、省ごとの内訳など、詳しいデータは明らかになっていません。

香港大学の公衆衛生学院のベン・カウリング教授は、中国の検査には一貫性がなく、特定の集団に偏っている可能性があるとして、入院数や死亡数は実際よりも少なく見積もられているとの見解を示しました。

また、イギリスの医療調査会社「エアフィフティー」の分析担当ディレクターであるマット・リンリー氏は、中国の統計には病院以外の死者数は含まれておらず、コロナ関連死の定義が狭すぎると指摘。「(中国が)発表するデータはたいてい、現状把握に役立たない。このところの公式数値の多くは矛盾している」と述べました。

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