2023年3月号記事

地方に広がる

LGBTQ条例は大丈夫か?

埼玉徳島 ・ 三重 の場合

住民が知らないうちに全国でつくられるLGBTQ関連の条例や制度。
しかし、その中身は歓迎すべきものなのか。

昨年11月、東京都の「都パートナーシップ宣誓制度」運用開始が話題になった。首都圏だけでなく、地方においても密かにLGBTQ(性的マイノリティ)を支援する動きが進んでいる。

現在、254の自治体でパートナーシップ制度が制定中だ(*1)。制定予定の地域もあり、この動きは地方の市町村でも急速に進みつつある。

パートナーシップ制度は、同性カップルに自治体が、二人がパートナーであるという「証明書」を発行するもの。結婚のような法的保障はないが、公的・民間サービスを受けやすくなるなどのメリットがある。

(*1)「みんなのパートナーシップ制度」ホームページより。

パートナーシップ関連の制度を制定する自治体の一部

北海道苫小牧市苫小牧市パートナーシップ制度
青森県秋田市秋田市パートナーシップ宣誓制度
新潟県三条市三条市パートナーシップ制度及びファミリーシップ制度
山梨県甲州市甲州市パートナーシップ宣誓制度
長野県駒ヶ根市駒ヶ根市パートナーシップ宣誓制度
埼玉県川越市川越市パートナーシップ宣誓制度
神奈川県鎌倉市鎌倉市パートナーシップ宣誓制度
静岡県富士市富士市パートナーシップ宣誓制度
愛知県名古屋市名古屋市ファミリーシップ制度
福井県越前市越前市パートナーシップ宣誓制度
兵庫県宝塚市宝塚市パートナーシップの宣誓制度
岡山県倉敷市倉敷市パートナーシップ宣誓制度
鳥取県境港市境港市パートナーシップ宣誓制度
徳島県鳴門市鳴門市パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度
香川県東かがわ市東かがわ市パートナーシップ宣誓制度
高知県土佐清水市土佐清水市パートナーシップ・ファミリーシップ登録制度
福岡県粕屋町粕屋町パートナーシップ・ファミリーシップ制度
佐賀県唐津市唐津市パートナーシップ宣誓制度
大分県日田市日田市パートナーシップ宣誓制度
沖縄県那覇市那覇市パートナーシップ・ファミリーシップ登録

 

 

次ページからのポイント

権利を認めすぎるのも問題

小中学生にLGBTQを応援させる埼玉県

パートナーだけでなく子供まで取り込む徳島県

県を挙げてのパートナーシップ制度導入の三重県