《ニュース》
2021年度の埼玉県内公立学校の不登校者数が、小中学校1万1178人で過去最多を更新したと、18日付埼玉新聞ウェブサイトが伝えました。全国の不登校の小中学生も24万4940人と、過去最多を更新しています。
《詳細》
埼玉県教育局の公表によれば、中学校の不登校は7934人。うち前年度も不登校だった生徒は4052人と、半数以上が2年以上にわたり不登校が続いています。90日以上の欠席は4944人と6割を超えています。
不登校を経験した児童らが通う、さいたま市内の高等学園を運営する学園長は、小学校から登校できないまま中学校に進学することで「不登校の長期化が進んでいる」と傾向を指摘。「勉強が早い段階で止まっていると、不登校が長引くほど取り戻すことが困難になる。人間関係でも、学校に行かないほど人と関わるのが苦手になってしまう」と長期化の問題点を挙げています。
全国的に不登校は増えており、さらに文部科学省や厚生労働省によれば、20年の小中高生の自殺者数は499人。21年も473人と際立って増加していました。
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