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「デジタル円」の発行に向け、日銀が来春から実証実験の最終段階に入ります。各メディアが報じました。
《詳細》
数年前に旧フェイスブック社(現メタ社)がデジタル通貨発行構想を打ち出し、中国がデジタル人民元の導入を加速する中で、各国の中央銀行は追い立てられるように「中央銀行デジタル通貨(CBDC)」の研究を本格化させました。
日銀も2021年から実証研究の第一段階として「発行や送金など基本機能の検証」に入り、22年4月から第二段階として「支払予約など周辺機能の実現可能性に向けた検証」に着手。そして来年4月に最終段階として「民間企業や消費者と、実際の決済で使えるかの検証」に入ると言います。
同実験には3メガバンクや地銀なども参加。災害時でネットワークが遮断された時や停電時などに稼働するかも検証されるとのことです。
日銀は2年ほどの実験を経て、2026年にも発行の可否を判断すると報じられています。
中央銀行がデジタル通貨発行を検討する背景の筆頭には、「デジタル化による利便性の向上」が挙げられています。「手元のスマホアプリなどにより、口座間で即時にお金の支払いができれば、クレジットカード決済から店側への入金まで1カ月ほどかかるのに対してスムーズになる」「夜間や休日も銀行間の送金ができる」といった点が強調され、これによりキャッシュレス化が進むとされています。
その他にも、「現金を発行・管理・輸送するコストが削減できる」「脱税やマネーロンダリングなどの不正対策」などが挙げられています。
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