内閣府が19日に2011年1~3月期のGDP(国内総生産)を発表した。

物価変動の影響を取り除いた実質成長率で-3.7%(年率換算)と、2期連続のマイナス成長となった。

より生活実感に近い名目成長率だと、-5.2%(年率換算)と大幅な落ち込み。東日本大震災で消費と投資が落ち込んだ上、デフレがさらに成長率を押し下げた形だ。

さらに、今後、浜岡原発などの運転停止をきっかけに、全国の原発で停止ドミノが起これば、GDPはさらに落ち込む可能性がある。

このままだと、かねてから本稿で主張しているように、二桁のマイナス成長もあり得る。

早急に震災の復興プランをまとめ、被災地の10万人に及ぶ失業者の雇用を確保しつつ、有効需要を生み出す必要がある。そして、冷静になって、定期点検の終わった原発の運転を速やかに再開させ、電力供給の不安をなくさなくてはならない。スピードが命となるだろう。(村)

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