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イギリスでコロナワクチン推進派として知られる心臓の専門医のアッセム・マルホトラ博士はこのほど、ワクチン接種を一時中断すべきとする査読済み論文を公開しました。イギリスを中心に大きな話題を呼んでいます。

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2021年当初、マルホトラ氏はワクチン接種を進めるべきと主張し、数多くのテレビ番組に出演してきました。考えを改めるきっかけになったのは、イギリス医師会の副会長を務めた同氏の父親がワクチン接種後に亡くなったことだといいます。

インターネット上の番組に出演したマルホトラ氏は当時を振り返り、このように述べています。

「昨年7月に父親が急死するという悲劇に見舞われたのが、(ワクチンの)調査に取り組んだ理由です。73歳になる父は、ロックダウン期間中も元気でした。一日に1万歩から1万5千歩ほど歩き、食生活や心臓についても十分に気をつけていました。しかし、(ワクチン接種後に)父の冠動脈には2つの深刻な閉塞が見つかりました。ですが心臓の専門医であり、父の健康状態をよく知っている私には、その原因が何か全く分からなかったのです」

今回、公開された論文では、「病院外で起きる心停止や心臓発作の増加に、ファイザー社製のmRNAワクチンと関連性があることは、生物学的に十分にあり得る」としています。その上で、イギリスでは2021年の心肺停止での救急車への通報が、20年と比較して14000件ほど大幅に増えました。同様の現象は、イギリスだけではなく、イスラエルでも見られています。

こうしたことから、マルホトラ氏はワクチン接種と心肺停止や心臓発作の間に関連性があると考え、「コロナにかかって入院するよりも、ワクチンによる有害事象の方がより危険である」と結論付けています。その上で、ワクチンの接種は一時中断すべきと訴えています。

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