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製薬大手エーザイが開発するアルツハイマー病の進行そのものを抑える治療薬について、同社はこのほど、最終段階の臨床試験で有効性が確認できたと発表しました。各メディアが報じています。

《詳細》

アルツハイマー病は、いわゆる認知症の中でも7割を占め、最も多いケースとされます。脳の神経細胞が壊れ、脳の一部が委縮していく過程で起きると考えられています。

治療薬はこれまで、「壊れた神経細胞に作用して、"症状"が出るのを緩和する」といったものがありました。一方、今回開発中の新薬「レカネマブ」は、「そもそも神経細胞が壊れる原因となる異常なたんぱく質を取り除き、病気の"進行"そのものを抑える」ものとされます。

"症状緩和"から踏み込んで、"進行抑制"の効果を持つ薬が登場すれば画期的であるとして、専門家や関係者の間で注目を集めています。

エーザイは他の米製薬会社と共同開発しており、来年3月末までに日本や欧米での承認申請を行うとしています。

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