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米ニューヨーク・タイムズ紙が再度、バイデン大統領に2024年の大統領選への出馬を控えるよう求める論説を掲載し、注目を集めています。
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同紙コラムニストを務めるモーリーン・ダウド氏は7日、「ねえジョー、再出馬はしないで(Hey, Joe, Don't Give It a Go)」と題した論説で次のように述べました。
「退場のタイミングは、あなたが歴史の本でいかなる評価を受けるかを決定し得る。これは、成功の絶頂にあるジョー・バイデンが胸に留めておくべきことだ。バイデンの年齢や人気のなさに対する懸念に苛立つ側近らは、(最近続く政権の)連勝がバイデンの再選に弾みをつけると言うだろう。だが、真実はその反対だ。一連の勝利はバイデンに、自らの足跡を刻んだのだと安心させ、立ち去る自信を与えるべきだ」
今月9日にはバイデン氏の署名をもって、米国内における半導体生産・開発を促進させる趣旨の法案が成立。6月には銃規制強化法案、昨年11月にはインフラ投資計画法案が成立したことなど、同論考はバイデン氏による"業績"を列挙した上で、1期限りの退陣を強く勧めています。
「これ(一連の成功)を、バイデンが81歳を迎え、就任式には82歳となる(2024年の)再選キャンペーンの燃料とするか、それとも、長く残る遺産とするか。今こそバイデンは決めるべきだ」
「バイデンはトランプやトランプイズムからの逃げ道として、そして、暴力的で幻覚的なペテン師による支配の後、我々が自らのすべきことを知るための手段として、自らを提供した。その後バイデンと彼のチームは有頂天になり、社会契約を作り直すと言う壮大な構想を掲げ、バイデンをフランクリン・ルーズベルトになぞらえるという非現実的な配役を始めた」
「トランプの復帰や、おぞましいロン・デサンティス(フロリダ州知事)の台頭を、この国は何としても避けねばならない。そのためには新たな勢力が必要だという感覚が、民主党内およびアメリカでは高まっている」
ダウド氏は、バイデン氏が再出馬はしないと今明らかにすれば、新進気鋭の民主党候補者が出てくるだけの時間の余裕ができると指摘。11月の中間選挙で共和党が巻き返す想定を含ませた上で、バイデン氏に付きまとう年齢問題を払拭することは不可能であり、身内の民主党ですら、複数議員がバイデン氏は再出馬を辞退すべきと考えていることに言及しました。
ニューヨーク・タイムズ紙は7月にも、「バイデンはもう一度大統領をするには年を取りすぎている」という自社コラムニストの論説を掲載しましたが、改めてバイデン氏に再選を控えるよう念押しした形です。
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