UNHCR報告書をもとに、人権団体「セーフガード・ディフェンダー」が作成した中国の亡命者数推移のグラフ

《ニュース》

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、2021年に中国から亡命した人の数が過去最高となりました。

《詳細》

UNHCRは毎年、世界の難民情勢に関する年間報告書「グローバル・トレンズ・レポート」を発表しています。それによると2021年、中国からの亡命者数が約12万人となり、過去最大となりました(香港からの亡命者は含まれていない)。

同国からの亡命者は、胡錦濤政権時代の2000年初頭、概ね1~2万人前後で推移していました。しかし2012年に習近平新政権が誕生すると、13年には亡命者がほぼ倍増。それから毎年1~2万人レベルで増え続けています。

21年も前年から約10%と大幅に増加し、前政権時代の約10倍となっています。この1年間に亡命した人の数は、前政権8年間を通しての亡命者数を上回っています。

なお2012年以降、中国では約73万人が亡命を求め、17万人以上が国外で難民として生活しているといいます。

《どう見るか》