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中国の習近平国家主席が15日、69歳の誕生日を迎えました。今秋に開かれる中国共産党全国代表大会で決まる、習政権の行方が注目されています。

《詳細》

中国の最高指導部には、共産党幹部の人事を決める5年に1度の党大会の年に、67歳以下であれば留任し、68歳以上であれば離任するという暗黙のルール(「七上八下」)が存在します。このルールに則り、2017年の党大会では、習氏の盟友で当時69歳だった王岐山氏が政治局常務委員から退きました。

そうした中、異例の3期目を目指す習氏は2018年、国家主席の任期を「2期10年まで」とする憲法規定を撤廃。これにより、習氏の続投は確実視されてきましたが、新型コロナウィルス対策として行った上海ロックダウンへの批判の高まりや経済減速などを背景に、最近は習氏の権力基盤が揺らいでいるという指摘も増えています(詳細は関連記事参照)。

そのため、党大会に向けて、さまざまな形で習氏の実績が示されています。今月5日には、中国の有人宇宙船「神舟14号」が建設中の宇宙ステーションに向けて打ち上げられました。自身が掲げる「宇宙強国」の実績にする狙いがあると見られます。

上海で建造中の3隻目の「003型空母」も、近く進水する可能性があると報じられています。習氏は「今世紀半ばまでに世界一流の軍隊をつくる」という目標を掲げ、軍事力の増強に取り組んできました。また5年ぶりに香港を訪れて、7月1日の香港返還25年記念式典にも参加する予定で、「香港の中国化」を成果として示すと見られています。

ちなみに偶然にも、習氏とトランプ前米大統領の誕生日は1日違い。トランプ氏は14日、76歳の誕生日を迎えました。

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