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中国国家安全部が、「国家の安全を脅かす」行為の通報を奨励し、密告者には多額の報奨金を与える新法を制定し、波紋を呼んでいます。
《詳細》
同法は「公民挙法危害国家安全行為奨励法」と呼ばれ、中国国家安全部により6日に公布されました。
同法では、重大な情報の提供者には、表彰状という「精神的報酬」か、現金による「物質的報酬」が進呈されます。報奨金は貢献度に応じ、1万元から最大10万元(約200万円)まで4段階に分かれます。所得水準などを考えると、かなりの額です。
密告は対面、ネット、ホットライン経由など、いずれでも受け付けられると言います。
これにならって香港警察も、8日から「対テロ通報ホットライン」を開設。密告者への報奨金支給を開始しました。
一連の動きに対し、「文化大革命時代の密告文化が復活する」と危惧する声が上がっています。
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