2022年5月号記事
バラマキ維新に騙されるな!
「自助の精神」が大阪を救う
大阪を中心に勢力を伸ばす日本維新の会。発言や発信のインパクトに隠された実体を探る。
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バラマキ維新に騙されるな! 「自助の精神」が大阪を救う - Part 1
大阪を中心に、勢力を伸ばし続けている日本維新の会。昨年11月の衆院選では、11議席から約4倍の41議席を獲得。大阪府内の選挙区では全勝するなど、大きな勢いを見せた。
「吉村洋文副代表(大阪府知事)と松井一郎代表(大阪市長)の二人をテレビで見ない日はありません。とにかく人気があるし、そのスパスパと話す姿から"進んでいる"ような印象を受ける」と、守口市の50代男性Aさんは話す。
日本維新の会の特徴は、発言や発信のインパクトと小気味よさだ。同党の前身でもある大阪維新の会は2011年、府議会で過半数の議席を獲得。「身を切る改革」と称して府議会の議員定数や公務員の削減、議員報酬の削減などを打ち出し、強烈な印象で支持を広げた。
その後も「大阪都構想」をぶち上げて15年、20年の二度にわたり住民投票を行うなど、その行動力や発信力で府民を引きつけ、大阪の市議会や町議会などで議席を増やしている。
国政にも影響力を強めているが…
昨年には吉村氏が、コロナ対策として公明党が目玉政策で打ち出した「18歳以下への一律10万円給付」案の事務経費について、「国民、納税者をばかにした話だ」と噛みついてみせるなど、歯に衣着せぬ物言いも支持されている。
府民からは「胸がスッとする」という声も聞かれる。「斬新さ」を打ち出し、「言いたいことはハッキリ言う」ように見せるのが得意なのだ。
大阪に留まらず、京都や兵庫など近畿地方でも勢力を伸ばす日本維新の会。国政でも影響力を強めているが、果たして、日本を本当に任すことができるのか。調べれば調べるほど、予想外の実体が浮かび上がってきた──。
松井一郎代表の過去世は江戸時代のあの人だった!
大阪都構想は形を変えたバラマキ!?