武士道とは何か。多くの日本人の心を凛とさせる精神性が流れる日本の伝統的な価値観の一つだ。しかし、武士の時代ではもはやない現代では、その精神性の奥深さについての形骸化はかなり進み、武士道精神をどのように発揮すればいいか分からず、さらには"切腹=武士道"という軽薄なイメージすら広がっているのが実情だろう。
そうした中、武士道の根本をたどると、現代人が誤った解釈をしていることが如実に分かってきた。それを提示し、日本人の心に火をつけるのが、日本文明の祖である天御祖神(あめのみおやがみ)の霊言「天御祖神 武士道を語る」である。
"武士道の開祖"が根本精神を語る
そもそも、"武士道の開祖"は不明であり、その根本の教えは何であるかは皆目分かっていない。しかし、実は、幸福の科学の霊査によって、3万年前に宇宙から富士山近くに降り立ち、日本の源流をつくり、その中で武士道を伝えたのが、天御祖神であると判明している。武士道の本家本元が武士道の神髄を語ったという意味で、非常に注目すべき内容となっている。
天御祖神は武士道が生まれた理由について、縷々語った。
「数十年の人生を生きるに当たって、自分の肉体を中心に発想するようになり、それが煩悩となって、自分を迷わし、天上界に還って来れなくなる。これをどうやったら防げるかということを、考えた武士道ではあった」
つまり、人間の本質は肉体ではなく、「魂」であるにもかかわらず、それを忘れ、唯物的な発想を持つ人が増えることを防ぐ目的で、武士道を日本にもたらしたというのだ。
自分の利害を乗り越えよ
色・カネ・欲などのこの世的な執着が増え、個人的な利害を重視した人生を送れば、天国に還ることは難しい。特に人生の一大勝負の場面になれば、さまざまな自分の利益を優先したり、他者を貶めたりすることはよくあることだろう。
天御祖神は、「死ということは極端かもしれないけれども、個人的に生きやすいという意味での利害を超えて、やはり、正義を実現する。そのために、日ごろからの備えとして、武道などで精進して、心身共に鍛えるということだな」と語り、人間が"最も大切にする命"さえも捨て、正義を貫く精神が武士道の本道にあるという。
武士道に関しては、さまざまな解釈が存在するが、それらとは明らかに一線を画す本霊言は、人間の原点を思い出させてくれる。
上記は本霊言のごく一部であり、他にも以下のような論点が語られた。
- 武士道は"自殺のすすめ"ではない理由
- 三島由紀夫をどう見るか
- 武士道を究めるにはどうすべきか
- 身を捨て、神仏のために命を惜しまないためには
- 神の光を降ろすには、○○○がないといけない
- 数々の剣豪が目指した「神剣」の極意
- 現代の剣道や相撲への評価
ここに紹介したのは霊言のごく一部です。
詳しくは幸福の科学の施設で、ぜひご覧ください(下記参照)。
・幸福の科学サービスセンター Tel:03-5793-1727
火~金/10:00~20:00 土日祝(月曜を除く)/10:00~18:00
・同グループサイトの支部や精舎へのアクセス
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