2022年4月号記事

論文で続々明らかに

コロナはHIVと似ている!

ワクチンで免疫力が低下する!?

コロナは中国がつくった生物兵器という最有力説を裏付けるコロナの異常なメカニズム(機序)に迫った。

世界で感染者数が4億人の大台を超えた新型コロナウィルス。オミクロン変異株の蔓延により、わずか1カ月ほどで1億人の感染者が増加し、感染スピードはむしろ加速している。

だがコロナ・パンデミックから2年以上が経つ今も、コロナの特性が全て解明されたとは言えない。そんな中、ここに来て注目度が高まっているのが、「コロナとHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の類似性」である。

HIVは、免疫システムを担うT細胞(CD4陽性リンパ球細胞)に感染・破壊することで、体の免疫力を弱らせ、さまざまな感染症にかかりやすくさせる厄介なウィルスだ。HIVに冒された人が感染症などを発症した状態を「AIDS(後天性免疫不全症候群)」と呼ぶ。

「完治できないHIVとコロナが似ている」という見方は考えただけでも気が滅入るが、イギリス科学界の権威であるアンソニー・コステロ氏が今年1月、「コロナがHIVのように、T細胞にダメージを与えている可能性がある」と発言した。

コステロ氏は、イギリス政府のコロナ対策を助言する非常時科学諮問委員会(SAGE)のメンバーで、WHO(世界保健機関)の部長を務めた一流の学者。そんなコステロ氏が深刻な懸念を示したことで、冗談では済まない状況になってきている。

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コロナはHIVと似たメカニズムを持つ

HIV

免疫システムを担うT細胞に感染・増殖

免疫システムが破壊される

健康な時には問題ない感染症などにかかる(エイズの発症)