《ニュース》

2019年にオーストラリアのパークス電波望遠鏡が宇宙からの謎の信号を捉えたことについて、米国チームがこのほど、「信号はエイリアンからではなく、人間がつくり出したものだった」という結論を出しました。5日付朝日新聞が「ETか? 宇宙から謎の電波」というタイトルで報じました。

《詳細》

2019年4月、パークス電波望遠鏡を用いて知的生命体の探査をしていた研究チームは、太陽系から最も近い恒星とされるケンタウルス座のプロキシマ・ケンタウリ(約4光年の距離)の観測時に、982メガヘルツの周波数の電波を5時間以上探知しました。

研究チームは、宇宙文明からの信号ではないかと疑う「関心ある信号」に認定し、観測データを調べたところ、謎の信号とそっくりな信号が新たに60個見つかりました。そしてこの信号は、デジタル機器でよく使われる周波数の倍数であることも分かりました。

今回の謎の信号は、誤検知という結論で終わりましたが、不思議なことに同様の信号は二度と観測されなかったといいます。この検証結果は10月25日、科学誌「ネイチャー・アストロミー」に掲載されました。

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