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米国家情報長官室(ODNI)が27日、新型コロナウィルスの起源に関する報告書の要旨を公開し、「ウィルスは生物兵器として開発されたものではないと判定した」との見方を示しました。

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バイデン米大統領は5月末に、コロナの発生源をめぐる追加調査と90日以内の報告を米情報機関に指示していました。

報告書は、ウィルスが「中国の武漢ウィルス研究所から流出した」のか、「動物から人に感染した」のか、2つの仮説のどちらかを結論付ける証拠は得られず、特定できなかったと指摘。また最初の感染が発生するまで、中国当局者はウィルスの事前情報を得ていなかったと分析しました。

4つの機関と国家情報会議(NIC)は、ウィルスは動物との接触によって自然発生した可能性が高いと分析する一方で、1つの機関は、武漢ウィルス研究所からの流出である可能性が高いとしました。他の3つの機関は、追加の情報がなければ判断できないとの見解を示しました。

しかし、各機関は「コロナは生物兵器ではない」という見解で一致し、ほとんどの機関は「ウィルスが遺伝子操作されたものである」という説の信憑性は低いとの見方を提示。真相の解明には、中国の協力が必要だと述べています。

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