《本記事のポイント》
- 3234ページに上るファウチ氏の送受信メールが公開
- 公開されたメール文書には、コロナ人工説を隠蔽した新事実が続々
- コロナの責任は、あくまでも中国にある
米紙ワシントン・ポストは1日、情報公開法(FOIA)に基づき入手した米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長の2020年1月~4月までに送受信したメールの一部を報じた。新型コロナウィルスの情報が、アメリカ政府の感染対策の責任者であるファウチ氏によって故意に隠蔽されていたことが明らかになり、アメリカ中に激震が走っている。
ファウチ氏らが2020年1月末、「コロナにはHIVの遺伝子構造を持つタンパク質が(人工的に)挿入されている」と発表したインド人科学者らの論文を撤回させようとしていたことが、今回のメール文書で明らかになった。
そのやり取りの中には、AFP通信のイサム・アフメド氏や国立感染症研究所(NIH)の免疫学者であるバーニー・グラム氏、フランシス・コリンズ氏なども名を連ねており、科学者やメディア関係者が多く関わっている。
多くの科学者がファウチ氏に「コロナは作られた」と報告
同じく20年1月末には、科学者のクリスティアン・アンダーソン氏が、ファウチ氏宛てに「コロナは人為的に開発されたと思われる箇所がある」と指摘するメールを送っており、コロナのゲノム配列の調査を求めた。その他にも、コロナは中国の研究所から漏れたとする連絡も受けていた。
さらに、コロナは生物兵器として開発されたとし、「コロナはこうすれば作れる」と報告する研究者のメールも見つかっており、ファウチ氏が意図的に、これらのコロナ人工説を隠蔽したことは明らかだ。
偽証罪も問われかねないファウチ氏の発言
5月に開かれたアメリカ上院議会の公聴会では、共和党のランド・ポール上院議員がファウチ氏に対し、NIHが、コロナウィルスの感染性・強毒性を高める中国の「機能獲得研究」に資金を提供していたことを問いただしていたが、ファウチ氏は関与を否定した。
しかし、NIHのヒュー・オーキンクロス氏が、NIHがその実験を審査し、承認していたことをファウチ氏に報告していたことが、メールのやり取りから判明。公聴会でのファウチ氏の発言は、偽証罪に当たる可能性が高くなってきている。
今回、公開されたメール文書は、3234ページにも上り、さらなる新事実も明らかになると見られている。
2020年5月に行われた米誌ナショナル・ジオグラフィックのインタビューの中で、ファウチ氏は「ウィルスが時間とともに段階的に変化する様子を見た多くの優秀な進化生物学者が、新型コロナウィルスは自然界で段階的に進化し、種の壁を跳び越えたものとしか考えられないと言っています」と述べた(つまり、自然発生説であると結論)。しかし、今回のメール文書で明らかになった事実は、その発言とはまったく異なるものだった。
コロナの起源が研究所であると知りながら、「コロナは自然発生した」として世論を誘導し、事実から人々の目を背けたのであれば、その罪は大きいと言わざるを得ない。
ただ、コロナの責任は、あくまでも中国にある。本誌・本欄で繰り返し詳述してきたように、中国はコロナを撒いて、世界を大混乱に陥れた。その責任は徹底的に追及されなければならない。
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『ザ・リバティ』2021年6月号
幸福の科学出版
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