《ニュース》
政府が配備を断念したイージス・アショアに代わり、洋上で運用する「イージス・システム搭載艦」の2隻のコストが、少なくとも約9000億円に達することが見込まれ、陸上イージスより2倍に膨れ上がると防衛省が試算していると、朝日新聞が21日に報じました。
《詳細》
政府は昨年6月に、イージス・アショアのブースター(ミサイルの推進補助装置)が国民に被害を与える恐れがあり、それに対処するには、10年の歳月と2000億円の追加コストがかかるとし、配備を断念しました。それに代わって、波の揺れが少ない「多胴船」と呼ばれる選択肢を検討しています。
しかし代替艦の稼働日数は、整備や訓練などの影響で、陸上イージスの3分の1程度しかなく、さらに海に出ずっぱりになることから、現場の負担は大きいです。稼働日数が低くなれば、既存のイージス艦がそれをカバーせざるを得なくなり、「イージス艦の負担を軽減し、ミサイル攻撃への対処能力を向上させる」という本来の目的を十分に果たせない問題があります。
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