《ニュース》

国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、「世界の記憶」の制度改革を行います。「政治利用」が狙いと見られる申請案件について、ユネスコの他の加盟国が登録を阻止できるようにします。2日付産経新聞が1面で報じました。

《詳細》

新制度では、申請案件について他の加盟国から異議申し立てがあった場合、関係国が対話を行い、異議が取り下げられない限り、審査は棚上げされます。

これまでは、個人や民間団体が自由に申請でき、加盟国には登録されるまで発言権がありませんでした。

現在、中国が2015年に申請した「従軍慰安婦」の関連資料について、「世界の記憶」に登録するか否かの判断が延期されています。日本政府は異議を取り下げていないため、新制度が始まれば、事実上、登録は凍結されると見られます。

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