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新型コロナウィルスと中国との関係をめぐり、米紙ワシントン・ポスト記者のジョシュ・ロギン氏はこのほど、米ニュースメディア「ポリティコ」に寄稿した記事で、ウィルスの変異などを調べたり、感染力を向上させたりする「機能獲得研究」を中国が熱心に行っていたこと、そして武漢ウィルス研究所からコロナが漏れた可能性を指摘しました。

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ロギン氏は記事の中で、「武漢ウィルス研究所はアメリカの大学や研究機関と提携して、機能獲得研究に公然と参加していました。しかしアメリカ政府関係者は、『中国の研究所が、公表されているよりもはるかに大規模な機能獲得研究を行っている証拠をつかんでいる』と私に語った。次にこの事実は、新たに、そして厄介なことに、(中国の)実験所で事故が起きたという仮説をもたらす」と指摘。

中国軍事医学研究院などの研究チームが2020年に発表したレポートによれば、中国は、ゲノム編集技術であるCRISPR-Cas9(クリスパー・キャスナイン)を使って、コロナが結合して人間に感染させる「ACE2受容体」の細胞を持つマウスの実験を行っていました。

ロギン氏によれば、そのレポートが発表されたことで、一部のアメリカ政府関係者は、中国はコロナが発生する前から、コロナを人間に感染させる研究を行っていた可能性が高いと確信したといいます。

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