2020年4月号記事
昼夜逆転 学力低下 人格破壊 ……
「スマホ地獄」から子供を救え!
深刻化する子供のスマートフォンへの依存。
さらなる"地獄"の拡大を防ぐための手立てを探った。
(編集部 飯田知世、長華子、駒井春香)
contents
昼夜逆転 学力低下 人格破壊……「スマホ地獄」から子供を救え! STEP 02「スマホ依存地獄」の仕組み
STEP 02 仕組み
つくられた「スマホ地獄」の仕組み
なぜスマホが手離せなくなるのか。アプリ開発、ゲーム、
SNSの3つの観点から、依存を生み出す仕組みを探った。
1 「自然に使ってしまう」 設計やデザイン
アプリ開発で重視されるのが、「使いやすいデザインで、いかに習慣化できるか」だ。人間工学に基づいた 「自然に使ってしまう」 デザインや設計が研究され、ユーザーが 「毎日ログインして、時間を使い、お金を落とす」 方向に誘導している。
注目されているのが、すべてが1つのアプリで完結する 「スーパーアプリ」 だ。代表的なのが「ライン」。当初はメッセージと通話中心のアプリだったが、今やニュースやネットショッピング、仮想通貨、保険、投資などさまざまに"できる"ことを増やし続けている。 「これさえ使えばいい」 という感覚を持たせて、ユーザーを囲い込む。
その上で 個人情報を収集 する。さらには「特定の情報を流す」ことによる 情報統制や思想統制 が行われていると指摘する声もある。
写真:Twin Design / Shutterstock.com
ユーザーを離さない
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