ドナルド・トランプ米大統領の弾劾裁判が終息に向かっています。
米上院は1月31日、民主党が求めていたジョン・ボルトン前大統領補佐官らの証人招致を、反対51・賛成49で否決。新たな証人を召喚しないまま、現地時間の2月3日に検察側と弁護側の最終弁論を行い、2月5日午後4時(日本時間6日午前6時)に大統領への評決を下すことになりました。
大統領を罷免するには、共和党が多数を占める上院で3分の2以上の賛成票を得なければなりません。今のところ、共和党議員53人のうち賛成票を投じそうな議員はおらず、トランプ氏への評決は無罪になると予想されます。
民主党による「トランプ降ろし」は失敗に終わりそうです。
ワシントンで何が起きているのかを理解するため、本欄では、弾劾裁判に至った経緯とその論理について振り返ってみます。