中国・上海の地下鉄でマスクを身に着ける乗客。

《本記事のポイント》

  • コロナウイルスと豚コレラという"災厄"で、中国では「天罰」という声が上がる
  • 中国に接近する沖縄にも影響
  • 日本国民は、人権を蹂躙する独裁国家・中国との付き合い方を考え直すべき

中国で、新型肺炎コロナウイルスや豚コレラという"災難"が立て続けに起きていることについて、同国のネット上では「天罰が下っている」と指摘する声が上がっている。

その根拠は次の3つだ。

一つ目の根拠は、コロナウイルスの発生源である武漢では、今月23日より、空港や駅などが閉鎖され、事実上、街が封鎖されている状態だ。これを受けネットでは、「共産党がウイグルのイスラム教徒を強制収容所に送り、人々の行動を制限したためだ」と指摘されている。

二つ目は、「香港の覆面禁止法」との関連性だ。

中国国内ではコロナウイルスによって、マスクがバカ売れし、品薄になっている。一方の香港では、民主活動家が、身元を特定されないようにマスクをつけてデモを行っている。香港行政府は昨年、覆面禁止法を制定し、マスクの着用を禁止。だがコロナウイルスにより、多数の中国人がマスクを着用する必要性に迫られている。

29日付香港各紙は、香港の林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官が、マスクを着けて記者会見に臨む写真を掲載。ネット上では、それを揶揄する声が多く上がっている。

三つ目は、「豚コレラとイスラム教徒との関係」だ。共産党は、イスラム教徒に棄教を迫るため、戒律で食べることを禁じる豚肉を強制的に食べさせている。しかし、豚コレラの感染が広がったことで、当局は多くの豚を殺処分せざるを得ず、豚肉の国内価格が高騰。国民の食生活を圧迫している。

このような"災厄"が、天罰に見えているというわけだ。

中国に接近する沖縄にも影響

コロナウイルスや豚コレラの影響は、多くの中国人が訪れている沖縄にも波及している。

沖縄観光コンベンションビューローによれば、コロナウイルスの影響により、中国発のクルーズ船で1万2000人分がキャンセルされたという。

また沖縄では、33年ぶりに豚コレラのウイルスを検出。この問題をめぐり、玉城デニー沖縄県知事の対応の遅れに批判が巻き起こり、知事は結局、自衛隊に対策を要請。さらに、処分する豚を埋却する土地が不足することに備え、米軍嘉手納弾薬庫地区内がその土地の候補になっている。

しかしこれらは皮肉なことに、中国の「一帯一路」への協力や米軍基地の反対を掲げる知事にとっては、ブーメランのように見えているだろう。

このような事象を並べてみると、日本国民は、人権を蹂躙する独裁国家・中国との付き合い方を考え直すべきではないだろうか。

(山本慧)

【関連書籍】

『新しき繁栄の時代へ』

『新しき繁栄の時代へ』

大川隆法著 幸福の科学出版

【関連記事】

2020年1月28日付本欄 止まらぬ武漢肺炎 共産主義体制はパンデミックに"免疫"なし!? 【澁谷司──中国包囲網の現在地】

https://the-liberty.com/article/16757/

2020年1月26日付本欄 中国で新型コロナウイルスによる肺炎が蔓延 繰り返し流行する感染症の霊的背景

https://the-liberty.com/article/16750/