カナダ・トロントのゲイシティ。/shutterstock.com
《本記事のポイント》
- 多様性への寛容さを重視するカナダ
- 「動物的な欲求」に執着すると危険
- 霊人の言葉から「本物の愛とは何か」を学ぶ
「多様性への寛容さ」を重視するカナダは、LGBTQの先進国でもある。2005年には、世界で4番目に同性婚を法制化した。このたびの総選挙で再選したジャスティン・トルドー首相も、LGBTQの人々の権利推進派として知られる。
もともと、カナダの先住民には、「男性と女性の魂を両方持つ人(two-spirit)」という生き方がある。「LGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クエスチョニング)」に、「two-spirit」を表す「2」を足して、「LGBTQ2」と呼ぶことも少なくない。
大川隆法・幸福の科学総裁は10月6日にカナダでの英語講演「The Reason We Are Here」を開催した。講演前の現地視察で、大川総裁が立ち寄った場所の一つが、トロントのゲイシティだった。このエリアには、アレキサンダー・ウッドという人物の銅像が建つ。
アレキサンダー・ウッドは、トロントの同性愛の「先駆者」と言える。ウッドは1772年にスコットランドで生まれ、商人としてカナダに移住。輸入品の販売などを手がけていたが、現在の「ゲイタウン」一帯の土地を購入して、ゲイ・コミュニティの基礎を築いた。
ウッド霊:異性婚で子供が生まれることが「堕落の始まり」と主張
カナダ講演前に現地で大川総裁はウッドの霊を招霊。ウッドの霊は、自ら「ゲイシティの守護神」であると主張。人間も動物も平等であって、カナダは「動物たちの国であり、男と女の国であり、LGBTQの国」とした。
一方で、自身の状況については「(気分は)あまりよくない」と語り、亡くなった後も天上界に還れず、地縛霊となっている様子が伺えた。
ウッドの霊は「異性婚で子供が生まれることが堕落の始まり」として、神が男女を分けたことを批判。同性愛が原因で罪を犯したとしても、それは罪でなく、純粋な愛だと主張し続けた。
キャリントン霊:同性愛と異性愛の屈折した感情
ウッドの霊に続いて、大川総裁のもとにドーラ・キャリントンという女性の霊が現れた。
ドーラ・キャリントンは1893年にイギリスに生まれた画家。1995年に製作された映画「キャリントン」でもその一生が描かれた。
キャリントンは同性愛者であるリットン・ストレイチーという男性と惹かれあい、同居していたが、別の同性愛者であるレイフ・パートリッジという男性と結婚。3人で生活しながら、お互いにさまざまな愛人を持つなど、きわめて複雑な人間関係の中を生きた。キャリントンはストレイチーの死後、38歳で自殺している。
生前は、同性愛を擁護する立場にあったキャリントン霊は、「LGBTの真実、真相について聞くため」に現れたと告白。死後も「天国なのか地獄なのか分からない」とした上で、「LGBTの考えを世界に広げることはよいことだと思っているが、もし悪いことなら、活動家に警告をしなければいけない」と語った。
「動物的な欲求に執着したり、色情地獄に通じている場合は、非常に危険」
いずれの霊も、生前に同性愛を肯定していたものの、死後、魂が幸福な状態にいるわけではないことがうかがえる。幸福の科学ではこれまで、同性愛に関する霊言をさまざまに収録してきたが、その霊の状態は2つに分かれる。
一つは、迷いの中にある例。例えば、QUEENのボーカルであるフレディ・マーキュリーの霊は、「愛は肉体を通じて表現しないといけない」としつつ、死後、自身がこの世で迷っている理由を神に聞きたい、とした。 (『 公開霊言 QUEENのボーカリスト フレディ・マーキュリーの栄光と代償 』より)
もう一つは、神近き世界にいる例だ。同性愛者としても知られる小説家オスカー・ワイルドの霊は、「少し変わった傾向の人が一部いるが、人々は彼らに寛容になるべき」としつつ、「純粋な愛とは、性別を超えて『魂の純粋さ』を愛すること。動物的な本能の愛は社会秩序や安定の崩壊をもたらす」とした。 (『 オスカー・ワイルドの霊言 ほんとうの愛とLGBT問題 』より)
大川総裁は、カナダ講演からの帰国後、英語説法「What I thought in Canada(カナダで考えたこと)」を収録。LGBT問題について、「 LGBTの人たちが動物的欲求や動物的欲望にだけ執着していたり、色情地獄に通じている場合は、非常に危険ですので心を変えるべき 」とした一方、「 神への正しい信仰を持っている場合は、霊的な人であるはずなので、天国に行く可能性があります 」とした。
同性愛に付随して、「肉体への執着」「相手への執着」が生まれたときに問題が生じうる。また、同性愛を積極的に広げることによって、人類が存続できなくなるというリスクがあるのも事実だ。しかし、同性愛者を迫害することも、多くの人々の不幸につながりうる。
地上で同性愛者だったとしても、その心の傾向には違いが出る。さまざまな立場の霊人の語る言葉からは、「愛」とは何か、未来社会のあるべき姿とは何かを探究する機会となりそうだ。
本霊言では、他にも次のような論点への言及があった。
アレキサンダー・ウッドの霊言
- 神が「男と女」を創った理由をどのように考えているか
- 人間の尊厳を何であると考えているか
- LGBTQを広める「本当の目的」とは何か
ドーラ・キャリントンの霊言
- 複雑な夫婦・愛人関係についての本心
- 霊界でどのような生活を送っているのか
- 世界につながるLGBTの世界とは
ここに紹介したのは霊言のごく一部です。
詳しくは幸福の科学の施設で、ぜひご覧ください(下記参照)。
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