国連安保理決議に基づく多国籍軍によるリビアへの軍事介入が24日で6日目となった。

AFP通信によると、23日、英空軍グレッグ・バグウェル司令官がリビア空軍について「もはや戦闘能力はない」と述べており、多国籍軍は、飛行禁止空域の制空権を確保したとして、国民の保護を目的とする対地攻撃に移った。カダフィ派の地上部隊を攻撃の対象とし、首都トリポリやタジュラ(トリポリから東に約32キロ)、第3の都市ミスラタを爆撃している。

そうしたなか、反体制派の「国民評議会」は、リビア全土を制圧した後に暫定政府を発足し、同評議会の外交部門を担当してきたマフムード・ジェブリル氏を暫定首相とする方針を表明した。

カダフィ政権側もいまだ砲撃を続けており、この争いが長期化するとの見方もあるが、それになんとなく共感するのは、軍事力では圧倒的な差があるにもかかわらず、カダフィ氏ほどの強いリーダーシップのある「国」や「人物」が多国籍軍や反体制派にはいないからか。(吉)

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