《本記事のポイント》
- 電気グルーヴのメンバー・ピエール瀧容疑者がコカイン使用で逮捕
- 「薬物は音楽活動にいい」どころか、薬物は悪霊の憑依を呼ぶ
- 己を律し、心を正しい方向に向けて薬物を断ち切ること
コカインを使用した疑いで12日に逮捕された、ピエール瀧こと瀧正則容疑者。瀧容疑者はテクノユニット「電気グルーヴ」のメンバーとして、また俳優やタレントとしても活動しており、その影響は多方面に及んでいる。
音楽活動のほか、独特の存在感と味のある演技で、近年はドラマや映画に引っ張りだこだった瀧容疑者。人あしらいのうまさやコメント力が買われ、冠番組を持つなどラジオやテレビのバラエティ番組でも重宝されていた。
15日には、NHKが瀧容疑者が出演している大河ドラマ「いだてん」の出演全シーンを撮り直す方向で調整していると報道された。出演番組も打ち切りや放送中止が決まるなど、各メディアが対応に追われている。
さらに電気グルーヴは今年、結成30年の節目として「電気グルーヴ30周年"ウルトラのツアー"」を催行していたが、逮捕を受けて公演は中止。インターネット上には、ファンの悲しみの声があふれている。
薬物に手を出しやすい環境だった?
瀧容疑者は20代のころからコカインや大麻を使用していたと供述しており、その常習性が問題視されている。しかし、電気グルーヴのジャンルであるテクノミュージックは、クラブ・カルチャーとして発展したダンス・ミュージックだ。歴史背景的にも、薬物が身近だったことは否めない。
海外では日本よりも薬物が身近な国も多く、特にライブなどの際には、テンションが上がる、疲れない、ハイになれるなどの"効能"を求めて、薬物を使用する人もいる。電気グルーヴは国外でも人気があり、積極的に海外公演も行っていた。薬物と近い環境にいたことは想像に難くない。だからといって薬物に手を出すことは許されない。
海外の有名ミュージシャンなどには、薬物で逮捕や死亡している人も一定数いることから、「薬物を使用することでいい作品ができる」という声もある。しかし、それは誤った認識だ。薬物の使用は、宗教的に見れば「悪霊の憑依」を呼ぶ。
"霊障者"をつくる深酒や薬物
大川隆法・幸福の科学総裁は、書籍『 真実の霊能者 』で、「地獄霊から身を護る5つの方法」のひとつとして、「『規則正しく自己管理する』努力」をあげている。その中で、コカインなどの薬物を、理性が麻痺し、悪霊がかかりやすくなる状態をつくるとしている。
「 悪霊に取り憑かれた状態になると、生活が不規則になって乱れてきます。『不規則な生活に引っ張り込んでいく』のが彼らの特徴なのです。つまり、人間社会で理性が目覚めているときには動きにくい傾向があるのでしょう。それで、憑かれた人も、理性が麻痺した状態が好きになっていくのです 」
「 例えば、半日も一日もお酒を飲み続けてグデングデンになり、この世の時計の針が分からなくなるところまで行くような生活を常時続けていたら、もはや、守護霊のコントロールの及ぶところではなくなると思います。あるいは、コカインなどの麻薬もそうでしょう。そういうもので自己陶酔させると、霊がかかりやすくなるのです 」
深酒や薬物などで酩酊状態になると、霊能者と近い状態になるということだ。これが、「作品作りのために薬物が必要」という考え方を生み出しているのかもしれない。しかし、この状態は霊能者というより"霊障者"に近い。
そもそも「悪霊」の憑依は、自分の心がマイナスの思いで満たされていると、それに「同通」した悪霊を呼び寄せてしまう。そして、自らの心を変えない限り、悪霊と同通し続け、ついには肉体を乗っ取られてしまうこともある。
薬物依存から抜け出すのは難しいと言われるが、規則正しく自己管理を行い、謙虚に心を見つめ直し、強い精神力を養えば、いつか薬物と手を切ることができるはずだ。
瀧容疑者を知る人は、「大らかで優しい人」「薬物をやっていたなんて信じられない」などと口をそろえる。人望が厚かった瀧容疑者。家族やファン、支えてきた人たちをもう一度裏切らないためにも、薬物と完全に手を切る日が来ることを祈りたい。
(駒井春香)
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