宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が小惑星りゅうぐうに着陸し、日本中が湧きたちました。

2014年12月に打ち上げられたはやぶさ2は、半径3メートルしかない目標点への着陸に成功。ピンポイントで着陸できたのは、日本独自の高い技術力のおかげです。着地時に弾丸を発射し、舞い上がった岩石などの採取にも成功したと見られます。

はやぶさ2のミッションは、「太陽系の起源・進化」と「生命の原材料物質」を解明するため、りゅうぐうの岩石や砂を地球に持ち帰ること。

りゅうぐうは始原的な天体で、有機物や含水鉱物が多く含まれていると考えられています。太陽系初期の有機物や水はどんなものであり、どのように相互作用してきたかを探ることで、生命の起源に迫れると期待されています。

またりゅうぐうには貴重な金属が豊富に含まれている可能性もあり、資源開発の面でも期待されています。2020年末に帰還予定です。