2年前に引退した米上院議員ハリー・リード氏が、地元ネバダ州の公共ラジオ放送NPRのインタビューで、「UFO研究をもっとできるよう現職議員に働きかけている」と語った。ワシントンD.C.の政治専門紙「The Hill」「Roll Call」などが伝えた。
軍パイロットがUFO遭遇を報告できる機関
リード氏は、1982年から民主党の連邦下院議員、86年からは上院議員を務め、2005年には民主党上院院内総務に就任、まさに上院のリーダーだった。2017年1月には上院議員の任期が満了し引退したが、すい臓がんを患いながらも、今でも現役議員に"懸念事項"について"ロビー活動"を続けている。それが、政府による新たなUFO報告機関の設置だ。
軍のパイロットたちが現役の有力な上院議員にUFOなどの遭遇について明かした際、何の"報復"も受けることなく報告できる機関をつくれないか働きかけているのだ。「Roll Call」の記事では、その有力な議員として、国防歳出小委員会の上位メンバーであるリチャード・J・タービン議員の存在を匂わせている。
実は、ハリー・リード元上院議員は、宇宙人の存在はよくわからないと言いながらも、現役のときからUFOにはひときわ高い関心を持っていた。2017年末、ニューヨーク・タイムズの「国防総省が軍人のUFO遭遇について研究していた」という記事が世界を席巻したが、彼こそがまさにその機密プロジェクトを2007年に立ち上げた張本人でもあるのだ。
各国の月面開発競争が現実化する時代へ
元々リード氏は、UFOや宇宙人の存在を信じると公言している宇宙産業起業家でホテル王でもある大富豪のロバート・ビゲロー氏から大きな影響を受けていた。そして、ビゲロー氏の会社、ビゲロー・エアロスペースも、リード氏のプロジェクトである国防総省のUFO研究の一部を担っていたのだ。
ちなみに、ビゲロー氏の会社では、空気で膨らむモジュール式の宇宙ステーションを開発している。将来的に、月探査の足がかりとなる月を周回する宇宙ステーションや宇宙ホテルを計画している。中国がすでに月の裏側に探査機を着陸させた今、各国の月面開発競争が現実化し、宇宙人の存在も少しずつ話題になるかもしれない。いずれ無視できなくなるだろう。
もはやUFOや宇宙人の存在は、信じる・信じないといったレベルを超え、情報として研究する必要がある。現在79歳のリード氏は、UFOが国家の重要な案件である事を確信しており、次の世代にバトンタッチすべく、引退後も自らの病気など気にもかけず精力的に活動しているのだ。(純)
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2017年12月18日付本欄 米国防総省の"UFOシャドウプロジェクト"が明るみに!世界のメディアも大騒ぎ
https://the-liberty.com/article/13937/
【関連サイト】
ワシントンの政治専門紙「Roll Call」 ハリー・リード、さらなるUFO研究を推す
https://www.rollcall.com/news/hoh/harry-reid-lobbying-ufo-research-reporting
ワシントン政治専門紙「The Hill」 ハリー・リード、上院議員にさらなるUFO研究を訴える