撮影‥渡部正裕 モデル‥加藤健太

2018年11月号記事

「将の器」がGDPを再び伸ばす

「人格経営」のすすめ Part 1

日本経済はバブル崩壊以降、長期の景気低迷「失われた30年」から抜け出せていない。

今年はエリートによる不祥事が多発し、組織のトップに異変が起きている。

日本をもう一段成長させるために、リーダーはどうあるべきか。

(編集部 山本慧、山本泉)


contents


Introduction

失われた30年は「人材不況」

今年の流行語は「不祥事」ではないかと思うほど、エリート組織の問題が相次ぎ、「日本はどうなってしまったのか」という言い知れぬ憤りが社会に漂っている。

「一国は一人を以て興り、一人を以て亡ぶ」(管仲論)と言うが、人材の質の低下が日本経済の長期停滞の大きな原因だろう。「失われた30年は人材不況」といってもいい。

そうした目で見ると、一連の不祥事は、リーダーの資質の課題を浮き彫りにしている。

次ページからのポイント

人材不況(1) 無責任体質

人材不況(2) 権力の私物化

人材不況(3) 勇気がない

日本を成長させる3つの条件