海上自衛隊が南シナ海で対潜水艦を想定した訓練を行っていたことが、このほど、新聞やテレビで報じられました。
中国外務省は「域外国は慎重に行動すべきで、地域の平和と安定を損なわないよう求める」と反発しましたが、この言葉は、そっくりそのまま中国にお返ししたくなります。
メディアが注目したのは、防衛省が今月17日に、明らかに中国を意識したこの訓練を、あえて発表したことです。タイミングとしても、10月に安倍晋三首相が中国を訪問することが決まっている段階でした。
ある程度、日本が強気に出られるのは、アメリカのトランプ政権が貿易戦争で中国を干し上げている最中だからでしょう。苦しい中国は、今、日本まで敵に回すことはできません。
今回は、南シナ海における問題について、考えてみます。