防衛省はこのほど、海上自衛隊の潜水艦の乗組員について、女性自衛官を登用することを発表しました。中国の海洋進出に加え、北朝鮮の密輸を監視する任務も加わり、各艦艇で定員割れが常態化しているためです。

潜水艦では1カ月以上、海中で活動することも多いですが、艦内は狭く、女性用の部屋やトイレ、風呂などがないため、これまで潜水艦の乗組員は男性に限ってきました。

政府は、潜水艦の隻数を18隻から22隻に増やすことを予定しており、女性用の部屋やトイレを確保した上で教育・訓練を行い、数年後に配置することを目指しています。

この決定により、陸上自衛隊の特殊武器防護隊の一部を除き、女性自衛官の配置制限が全廃されることになりました。