中国はやがて米国を抜いて、GDP(国内総生産)で世界一になるのだそうだ。
2020年に米中が逆転すると予測した英スタンダード・チャータード銀行のエコノミスト、アレックス・バーレット氏へのインタビュー記事が5日付朝日新聞で紹介されている。
記事によると、中国は30年まで年平均で7%の成長が見込めるという。20年の段階で世界のGDPの20%を占め、米国と肩を並べると予測する。
ちなみに日本の内閣府や三菱総合研究所は25年に米中が逆転すると予測し、米ゴールドマン・サックスは27年の逆転を予測する。いずれにしても、米中の逆転は既定路線らしい。
しかし、おそらく違う結果になるだろう。予測というのは非常に難しいもので、20年前には日本経済が米国をやがて抜くと多くの人が考えていたし、米国は日本に抜かれて衰退していくと言われていた。しかし、現実は、日本は20年近くも足踏みをし、アメリカは衰退することなく成長を続けた。
未来は、政治家や国民の意志によって創られる部分が大きい。大川隆法著『救世の法』には、「私たちは未来を創造することができます。次の時代を創造できるのです。政治を創造し、経済を創造し、哲学を創造し、法を創造し、社会を創造することができますし、また、家庭や未来社会のモデルをも創造できるのです。どうか、悪霊や悪しき未来予測と闘ってください」とある。
「未来がどうなるか」を考えることもいいが、それよりも「未来をどうするか」を考えることが、より重要だろう。(村)
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