アメリカのトランプ政権が、中国の製品に高い関税をかけ、これに対抗して、中国がアメリカの製品に高い関税をかける「米中貿易戦争」が始まっています。
日本をはじめとする国内外の多くのメディアは、「自国経済を優先させるトランプ氏は、自由貿易の破壊者だ」と批判しています。しかし本欄では、この見方が誤りであることを、さまざまな視点で伝えています。
今回は、この米中貿易戦争の仕掛け人とも言える、トランプ政権で通商製造政策局長を務めるピーター・ナヴァロ氏が、政権誕生前に上梓していた著作から、アメリカの真意を探ってみます。今回は、その前編です。