小売、動画配信、自動運転、ドローン配達、医療、そして宇宙航空――。
多角化経営を進める米ネット通販サイト「アマゾン」が、次に狙いを定めているのはフィンテックです。フィンテックとは、ITを使った金融サービスを指します。
米コンサルティング会社「マッキンゼー・カンパニー」は、「銀行の業績は低迷している。銀行にとっての大きな脅威は、銀行のバリューチェーンの中で最も収益性の高い部分をターゲットにしている、非銀行プラットフォーム企業の台頭だ」と指摘しています(2017年10月の年次レポート)。
プラットフォーム企業とは、アマゾンのように、商品やサービスを集めた場を提供するビジネスモデルのこと。銀行にとって、アマゾンが大きな脅威になっているわけです。