大川隆法・幸福の科学総裁は3日、都城市総合文化ホール(宮崎県)で「情熱の高め方」と題して講演を行った。講演の様子は同グループの中継網を通じて、全国に同時中継された。
他人と違っていても人生はそれぞれ尊い
講演の冒頭で、大川総裁は、幸福の科学の教育事業の一つである、「ユー・アー・エンゼル!」運動についてふれた。
「ユー・アー・エンゼル!」運動は、障害児の不安や悩みに寄り添い、その両親を勇気づける活動で、全国で集いやセミナー、障害児への個別指導も行っている。講演前のプログラムで、一般社団法人ユー・アー・エンゼル理事長の諏訪裕子さんが「障害があっても魂は完全」という大川総裁の言葉をもとに行っている活動について紹介していた。
この障害児支援の取り組みは、2018年春公開予定のドキュメンタリー映画「心に寄り添う。」にも登場する。
大川総裁は、障害を持っている人々の魂は、外見として見えているものと同じではなく、生まれる前は大人として、会場に来た人たちと同じように話したり考えたりしていること、そして、障害児を持つ親は重い荷物を背負った人生になったと思うかもしれないけれども、この地上にいろいろな人が生まれることが、一つの"予定"でもあると語った。
「 他人とまったく同じでなくてもいいんです。違っていてもそれぞれに尊く、その尊さにおいては等しいということを知っていただきたいと思います 」
障害を持っている人が懸命に生きる姿は、周りの人に、優しさや生きる意味を教えてくれる。彼らは人生を賭けて、教師役をしてくれていることを忘れてはいけない。
多くの人たちのお世話ができる人を数多くつくりたい
幸福の科学では、こうした教育事業の他にも、出版事業、国際支援活動、政治活動、芸能文化事業など、多くの事業を展開し、その中でさまざまな人が活躍している。大川総裁は、こうした事業展開のベースとなっている考え方を明かした。
「 いろんな人にいろんな能力があるので、この人はこういうことができるんじゃないか、というようなことに気づいて、勧めて、そして、やってのけさせると、自信がついて、プロになっていく。こういう、人を育てるというところは、とても面白いところで、将来的にも期待できるところですね 」
続けて大川総裁は、若いころには自己実現に夢中なのは当然のことだが、一定のラインをこえたらお返しの人生にしていかなければいけないという成功法則や、リーダーの役割はさまざまな人を生かすチャンスをつくることだと述べた。
「 幸福の科学は基本的には、成功理論も非常に強いですし、自己実現の理論もとても強く出してはいますけれども、それで自己中心的な人をいっぱいつくりたいと思っているわけではなくて、多くの人たちのお世話ができるような人を、数多くつくりたいと思っているということなんです 」
大川総裁が1986年に幸福の科学を立宗して以来、幸福の科学グループは、87年には幸福の科学出版株式会社を設立して出版事業を本格的に始め、94年の劇場公開映画「ノストラダムス戦慄の啓示」を皮切りに、今年初夏公開の映画「さらば青春。されど青春。」まで全12作の映画をつくっている。
映画製作の他にも、芸能文化事業として、2011年にはニュースター・プロダクション株式会社を、2017年にはアリ・プロダクション株式会社を設立し、俳優や歌手など、新たな才能を発掘・育成している。
政治活動としては、2009年には幸福実現党を立党し、北朝鮮のミサイル危機を全国各地で訴えてきた。教育事業は障害児支援の他にも、HS政経塾の設立や、幸福の科学学園中学校・高等学校(那須本校)、幸福の科学学園関西中学校・高等学校、高等宗教研究機関であるハッピー・サイエンス・ユニバーシティの設立などがある。
こうした幅広いグループの活動の原点に、どんな人生も尊いという考え方や、多くの人にチャンスを与えられる成功者を増やそうという思いがあったことがわかる講演となった。
本講演で大川総裁は、以下のような論点にも言及した。
- 法話2700回、著書2300冊という仕事をしてきた心構え
- 本物のリーダーになる過程で必要な自己変革とは
- 幸福の科学の政治活動について
- トルコやケニアの幸福の科学信者が教えを学んで語った感想とは
- 情熱を冷まさないための習慣
【関連ページ】
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一般社団法人ユー・アー・エンゼル ホームページ
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